スチールギター練習方法
スチールギターの上達を目指すなら、一曲を何度も練習して確実に弾けるようになることです。その際にメトロノームに合わせるか、自動伴奏に合わせて練習して一曲を弾けるようになることが上達の秘訣です。最初はバーが重く音がふにゃふにゃしてメロディにならないと思いますが、何度も繰り返し練習することでトーンバーの持ち方やピッキングのタイミングを習得し、次第に良い音を出せるようになります。一曲演奏できると、次の2曲目や3曲目の習得は予想外に速くなるでしょう。
バックトラック (自動伴奏)
スチールギターを繰り返し練習するときに、自動伴奏してくれるアプリがあると、とても役に立ちます。
ここでは、よく用いられる「iReal Pro」をご紹介します。
バックトラックとは、伴奏音源のことです。スチールギターの演奏には曲のコード進行を感じとるためバックトラックを利用した練習を重ねることが大事です。そこで練習曲のコード進行やリズムに合わせてピアノ・ベース・ドラムの伴奏を自動的に作成してくれるスマホアプリを使います。PC用もあります。
iReal Pro
Technimo LLCが提供するこのアプリは有料(2021年時点iPhone版¥1,720)ですが、利用者がたくさんの曲のコード譜をアップして公開していますので、スタンダード数千曲のコードを自由にダウンロードして利用することができます。
リアルなバンドサウンド(ピアノ、ベース、ドラム)の自動演奏と共に練習する事が出来ます。 更に、アプリ内でお好みの曲のコード譜を作成する事が出来ます。
スチールギター演奏例
iReal Proのバックトラックを利用してスチールギターを演奏した例です。コード譜を入力するだけで、エレピ、ベース、ドラムで自動伴奏をしてくれました。映像はiReal Proのコード譜の画面遷移です、曲がはじまると進行通りのコードを黄色く示してくれます。
コード譜
どんな曲のメロディにもコード進行がありますので、練習するためには楽譜またはコード譜が必要です。スチールギターやハワイアンソングを演奏したい曲のコード譜を作成するには、オリジナルの音楽を聴きながらコード譜を独自に作成するか、iReal Proの公開サイトからダウンロードするなどの方法があります。他にサイト上を検索すれば、公開されたギターコードを探すことができますので、それを参考にiReal Proにコードを入力すれば自動伴奏の作成も可能です。
iReal Proのコード譜と歌用コード譜
下図左がiReal Proのコード譜のサンプルで、自動伴奏をさせる目的でコード進行させています。右は歌のために作成した歌詞を併記したコード譜のサンプルで、ギターの弾き語りに使用します。
TAB譜
スチールギターの弦にトーンバーをあてるフレット番号を記載することで演奏の仕方を表現した楽譜をTAB譜と言います。
ここでは、6弦のC6チューニングのTAB譜の見方を説明します。
手書きでTAB譜を書くこともできますが、パソコンで作成することもできます。ここではパソコン用のアプリ「Guitar Pro8」もご紹介します。
TAB譜の見方
上の段は、音程を表す楽譜です。下の段がTAB譜です。
TABの水平線は6本の弦を示しています。元の上にある数字はフレット数を示します。音符の進行と同時にフレット数字が移動し、弦とフレット番号を追うことで音符通り弾くことができます。
G-scaleとは、キーGの時のドレミファソラシドです。
参考に、BLUE LEIのTAB譜と演奏をみてみましょう。
(TAB譜に従って弾くことで曲の演奏ができます)
TABを実際に弾くと
TAB譜作成アプリ
上の段に音程を表す楽譜、下の段にTAB譜を作成するアプリケーションソフトとして、私が使用しているのが、Guitar Pro7.5になります。現在は8にバージョンが上がっています。
AROBAS MUSIC Guitar Pro7.5 日本語版 タブ譜 スコア編集ソフト アロバスミュージック 2021年の時点でamazonでは¥11,880という価格でした。
決して安いとは言えませんが、設定によりあらゆるチューニングのスチールギターのTAB譜を作成できます。パソコンでスチールギターTAB譜を作成したい方は検討なさってはいかがでしょうか。
TAB譜の自動演奏
TAB譜を作成すると、自動演奏させて確認することができます。
[B11thチューニングで作成したTAB「SAND」のAuto Play]